競輪の結果をまとめるところ

レース番号レース種別 半周ラップ(一周ラップ) 1着決まり手 2着決まり手 3着決まり手 J選手着 H選手着 B選手着(上がり) 自分が使うときにまとめる。なんの責任もとりません。

大宮競輪場 ニッカンコム杯&CTC杯 FⅡ

●初日
6R A級予選 20.2-15.3-14.9(20.2-30.2=50.4) 捲 乗 追 5 5(15.4)
7R A級予選 23.0-15.9-15.0(23.0-30.9=53.9) 捲 逃 番 2 2(15.1)
8R A級予選 19.5-16.2-14.8(19.5-31.0=50.5) 逃 抜 番 1 1(14.8)
9R A級予選 20.0-16.3-14.8(20.0-31.1=51.1) 逃 マ 先 1 1(14.8)
10R A級予選 20.1-18.7-13.4(20.1-32.1=52.2) 逃 捲 追 1 1(14.4)
11R A級予選 21.3-16.5-15.0(21.3-31.5=52.8) 追 逃 番 2 2(15.0)
12R A級初特 18.7-15.9-14.8(18.7-30.7=49.4) 差 逃 マ 2 2(14.9)

●二日目
6R A級一般 20.1-16.0-14.6(20.1-30.6=50.7) 逃 マ マ / 1(14.6)
7R A級一般 20.3-16.1-14.8(20.3-30.9=51.2) 捲 追 逃 / 3(14.9)
8R A級選抜 19.9-15.3-15.0(19.9-30.3=50.2) 追 追 逃 3 3(15.1)
9R A級選抜 20.1-17.9-14.4(20.1-32.3=52.4) 捲 乗 追 7 1(14.4)
10R A級準決 17.9-15.3-14.6(17.9-29.9=47.8) 捲 乗 流 6 6(14.8)
11R A級準決 18.2-15.7-14.7(18.2-30.4=48.6) 捲 先 流 ラ 2(14.7)
12R A級準決 17.9-14.7-15.0(17.9-29.7=48.6) 差 先 流 7 2(15.1)

【二十四場目】前橋競輪場

 ここのところ、運の巡りがよろしくない。車券は当たらないし、本業もあわただしい。家の鍵が壊れ、業者に頼んだら3万5千円も取られた。この世で起きるのは、いらぬ出来事ばかりである。

 それでも、9月には中野慎詞(S級2班、青森121期)のデビュー以来無敗の決勝進出を見て、青森記念最終日を観に行ったり――前日16時台の新幹線に飛び乗れば、19時半過ぎには新青森だ――。競輪のおかげで、それなりにおもしろく生きてはいるのだが。競輪界は、年末の競輪グランプリ出場レースも佳境に入り、この木曜日からは寛仁親王牌が開幕。脇本が不在のここで、一発ツモを狙う選手も多かろう。

 だが、こちらときたら、仕事で水曜夜に北海道入りし、翌朝の3時――いやはや、この時期はもう寒いね――から夕方18時まで働いて。新千歳に戻ると、帰りの飛行機が機材遅れで遅延していた。定刻から30分遅く羽田空港に着いたところで、今度はJRが運転見合わせ。家に戻ったのは、深夜1時近くなった。翌日金曜日は、朝から業務外の用事で栃木へ泊まり込み……さすがに疲れたが、土日は休めるのでありがたい。宇都宮のナイターもあるが、ここは特別競輪を観に行こう。

 

 前橋競輪場へは、小山で両毛線に乗り換える。栃木在住時は、第1競走に間に合うよう、宇都宮駅を7時過ぎには出て、乗り換え待ち時間でかの「きそば」を食べることが多かった。あの店はこの1月に閉じてしまったので、仕方がなしに、宇都宮駅でソバをすする気分である。7・8番線ホームにある「野州そば」は昼からしかやらず、東口に抜けるコンコースにある「いろり庵きらく」に入る。JR東日本資本の店で、可もなく不可もない朝そば440円。ただ、ここはすりごまを入れられるのがよい。場所柄から客入りは上々、船橋駅の「きらく」など平日朝7時の開店を待って、おっさんどもが並んでいる。お世間様には謎が多い。

 部活に向かう高校生、秋の山登りが楽しみな高齢者で混む両毛線をほぼ乗り通し、10時半ごろ前橋駅へ。ここから競輪場までは2kmほど、歩けないわけではないが、バスを使う方が無難だろう。「前橋公園行き」の路線バスで、県庁の馬鹿高いビルを経由して5分少々、日本に2つしかないドーム型競輪場「グリーンドーム前橋」だ。少し前までは、北関東発祥の大手家電量販店がネーミングライツを取得していたが、今は「日本トーター・グリーンドーム前橋」となった。

 

 入口のおばちゃんからアオケイを買い、検温を済ませて中に入る。本日は寛仁親王牌3日目、準決勝戦である。入ってすぐに、第2競走がスタート。周回中、今日は山本伸一(S級1班、奈良101期)の後ろから行く稲垣裕之(S級1班、京都86期)に対し、バック席から「いながきぃぃぃぃーーーー」の声。だが、いつもの、あの女性ではない。男である。その他にも、選手の名前を絶叫する方がそこそこ……あの御方の変わらぬスタイルと美学に感化され、ついに流行ってきたんだろうか。あの人、日本中、どこにでも遠征しているからスゴいよね。この間は、小松島の中継でも御声を聞きました。競走の方は、ごちゃごちゃ3番手を取り合っているうちに別線崩壊、ペース良く逃げられた取鳥雄吾(S級1班、香川107期)がそのまま1着。稲垣は、流れ込んでの5着だった。

 

 特別競輪だけあって、今では開催日でもめったに開けない3階のカレースタンド「SWAN」がやっている。地元レストラン資本による本格カレーという謳い文句で、この日はアルバイトの受付・飯盛り係のほか、高いコック帽をかぶったシェフの姿も店内に見えた。ほかの売店ではカレー1杯500~600円のところ、普通のカレー700円、小さなヒレカツを2つ載せたカツカレー900円は豪気だが、今となっては「年に一度しか食べられない」珍しさから、ついつい買ってしまった。普段から地道に頑張っている売店さん――前橋の売店は、そう悪いもんじゃないぞ――を、応援したい気持ちもあるのだけれど……この日は、数年前にドーム内から店舗が撤退した「上州御用・登利平」の鳥めしも、臨時で弁当を並べていた。

 

 競走の方は、第4競走は新山響平(S級1班、青森107期)の逃げきり、4番手を確保した三谷竜生(S級1班、奈良101期)が最後迫って2着。新山をマークした内藤宣彦(S級1班、秋田67期)はハコサン。このサンドイッチで、3連単が2番人気とはお客も面白いものである。まだ老け込む歳ではあるまいに、どうもパッとしない小川真太郎(S級1班、徳島107期)は、捲りが進まず9着に沈んだ。

 第5競走、小森貴大(S級1班、福井111期)を使って、最終2角にはもう「あんがと、サヨナラ!」と番手捲りに出た野原雅也氏(S級1班、福井103期)だが、肝心のてめぇの掛かりが悪い。そこを、格下の金子幸央(S級1班、栃木101期)が、中段から一捲り。野原の後ろにいた山田久徳(S級1班、京都93期)、金子に乗った永澤剛(S級1班、青森91期)と続いて二車単21,890円、三連単88,640円の大荒れ。

 第6競走、S取りから中段狙いだった山口拳矢(S級1班、岐阜117期)は、流れに乗れず太田竜馬(S級1班、徳島109期)と後方でもみ合い。すると、山口の後ろにつけていた川口聖二(S級1班、岐阜103期)がとっとと見限り、進出中の松坂洋平(S級1班、神奈川89期)ら南関ライン後ろに切り替え。さらには、2角出口から自分で捲る。これがハマり、するする抜けて見事1着。2日目からの補充参戦で大立ち回りを演じた川口に、なぜか客席から拍手が起きる。

 第7競走、ハラケン(原田研太朗、S級1班、徳島98期)が珍しく先行逃げ切り。ハラケンも、コロナによる7車S級シリーズを捲りに構えて勝ちまくり、16連勝したのは今年の冬。そこからずいぶんと調子を落としているが、巻き返しはあるだろうか。

 第8競走、青板バックで誘導を切るや、寺崎浩平(S級1班、福井117期)と町田太我(S級1班、広島117期)の同期二人が猛烈な踏みあい。客も、これにどっと沸く。勝負は寺崎に軍配があがり、しかしあそこから踏んでは寺崎も残れず5着。番手の神田紘輔(S級1班、大阪100期)が1着となり、配当は高めで三連単が5万円を超えた。

 第9競走、山田庸平(S級1班、佐賀94期)は、現在賞金ランキング9位。賞金が優秀戦と倍以上違う最終日の特別優秀戦――優秀戦は1着賞金81万5,000円、特別優秀戦は1着賞金201万1,000円。なお、通常のS級シリーズ決勝で1着賞金146万7,000円――は、絶対に確保したいところ。自分から積極的にイン切りして、先行屋として名高い竹内雄作(S級1班、岐阜99期)を前にだして3番手を確保。そのまま早めに捲って1着。2着にはラインを組んだ和田圭(S級1班、宮城90期)が入り、二車単390円は本日やっと見る優しい数字だ。

 

 さて、いよいよここからは準決勝へと移る。バンク内に鎮座する「親王牌」も、明日は誰の手に渡るのやら。第10競走。青板バックで誘導が退避し、眞杉匠(S級1班、栃木113期)が突っ張り先行する構えを見せる。番手はヨシタク(吉田拓矢、S級S班、茨城107期)、その後ろは吉澤純平(S級1班、茨城101期)だが、ここに松浦悠士(S級S班、広島98期)がロックオン。打鐘で8番手から郡司浩平(S級S班、神奈川99期)が発進も、真杉が突っ張りペースは急上昇。ヨシタクが小刻みに外にけん制したところに、松浦がインから車輪を差し込み、ヨシタクを攻撃したが、クリティカル・ヒットにはならず。今度はヨシタクから逆襲を受けたが、松浦もそう簡単には動じない。

 上がってきた郡司への牽制含め、ヨシタクが2角から自分で発進。松浦もすかさずヨシタクの後ろに吸い付き、そのままヨシタク→松浦、3着は松浦から離れなかった井上昌己(S級1班、長崎86期)が超久々の決勝戦進出。現在賞金ランキング10位、9位の山田庸平との差が300万円ほどで、決勝戦に進出すれば逆転が濃厚だった成田和也(S級1班、福島88期)は、最後自分で踏んでいく気迫も見せたが6着まで。特別優秀戦回りとなる。

 第11競走、吉田有希(S級1班、茨城119期)が若さに任せて無理やり気味に先行。古性優作(S級S班、大阪100期)が楽に3番手に入る。赤板ホーム、グランドスラム達成がかかる新田祐大(S級1班、福島90期)がインから中段に踏み始めたところ、外の南関勢に一瞬気を取られたのか、サトシン(佐藤慎太郎、S級S班、福島78期)が、珍しく踏み遅れ。1車になっても構わず、最終ホームで新田が早めの捲りに出たのを、古性は敢えて止めず、前に出してからその後ろに乗り換える。最後の直線で、古性が新田をチョイ差しで1着、これは、クレバーな立ち回りである。3着には稲川翔(S級1班、大阪90期)が続き、サトシンも最後4着までは来ていたが……

 第12競走、ここはもう、平原康多(S級S班、埼玉87期)が決勝に乗るための番組だろう。打鐘前から、ライン先頭の坂井洋(S級S班、栃木115期)が、清水裕友(S級S班、山口105期)、山崎賢人(S級1班、山口111期)らの強力別線相手に無理やり叩き。最終バックで平原が番手捲りを打って1着。関東3番手は諸橋愛(S級1班、新潟79期)だったが、道中、清水やオグリュー(小倉竜二、S級1班、徳島77期)に絡まれいっぱい。戦いに加わらず8番手に構えていた小松崎大地(S級1班、福島99期)・守澤太志(S級S班、秋田96期)の北日本2名が、恵まれての捲りで決勝進出を決めた。

 

 熱戦が終わり、できれば泊まって明日も参戦したいところだが。政府の旅行支援事業の開始もあって、群馬県内の宿は満室状態。仕方がないので、千葉に帰ることにする。私の場合、東武株主優待券――金券屋で1枚800~900円、全線1回乗り放題――が手元にあるので、帰りは両毛線で伊勢崎まで行き、東武伊勢崎線に乗り換え。この優待券は栃木在住時代、最も安価に宇都宮と千葉を行き来できる手段――船橋~宇都宮のJR普通乗車券は2,310円――として、よく使ったもの。あれから、まだ半年ほどしか経っていないのだな。せっかくだから、春日部の駅ラーメンでも、夕飯にしていきましょうかね。

 前橋駅まで向かうバスがない場合は、まだ近い上毛鉄道・中央前橋駅まで20分ほど歩いて上毛線に乗り、赤城駅東武桐生線に接続することもある。こちらはこちらで、ローカル線の風情があってよいものだし、中央前橋駅に至るまでの商店街はもともと街の中心部なので、飲食店が多い。北関東諸県では、貴重になりつつある銭湯もある。

 いずれにせよ、3時間以上の帰り道。さて明日の決勝は、北日本3車。新田は、史上4人目の全冠達成となるのかどうか。自宅から楽しみにするか、朝イチでまた舞い戻ってくるかは、ゆっくり考えることにしましょう。

(2022.10.22)

(2020.9.12)

(2021.5.1)

(2021.5.1)

(2016.10.9)

(2022.7.10)

(2021.5.1)

3階ホーム側の休憩所・イベントブース。最近、充電用コンセントが設置された。無料席ではありがたい(2022.7.10)

謎壁画(2021.5.1)

(2022.10.22)

テレビ・雑誌にも掲載され「前橋競輪場名物!」とされるSWANのカレーだが、現実問題ほとんどやっていない(2020.9.12)

2階3・4コーナー側一番奥の店のはず。(2020.9.12)

2階1・2角側の煮込み定食(2021.5.1)

豊橋競輪場の記事で取り上げられた外れ車券抽選機が、関東にも登場(2022.10.22)

登利平・松弁当。群馬のお弁当といえばこれ。2020年春(2019年度末?)までは、競輪場の2階3コーナー側に直営店舗があった(2021.5.1)

とにかく、安く動ける東武株主優待券(2022.7.10)

春日部駅野田線ホーム上・東武ラーメンの立ち食いラーメン。朝の仕込みを見ていると、チャーシュー用の豚肉を茹でたスープをベースにする、昔ながら(悪く言えば時代遅れの)作り方。わりと麺が美味しいので、戦える味になっている。

場合によっては調味油が濃かったり、スープの煮詰まり防止半分・増量半分で水を入れて薄くなっていたりもするが……そのへんのパートのおばちゃんのアバウトなオペレーション含め、愛すべき店である。(2022.7.10)

駅そばからの着想か、かき揚げやコロッケがトッピングできる。かなり脂っぽくなるので、おすすめはしないが……(2020.3.8)

ワンタントッピングは悪くない(2020.3.17)

塩もある(2020.10.11)

中央前橋駅から徒歩5分ほどの「成田湯」(2022.7.10)

(2022.7.10)

(2022.7.10)

(2022.7.10)

やたらと高い群馬県庁。高崎市庁舎と高さを争ったとかなんとか……(2016.10.9)

閉店前の「きそば」。日本一美味かったかというと「?」だが、立ち食いソバとしてはよいお店でした。2022年10月現在、足利市駅近くに同製麺所が出店、宇都宮のホテルでも出しているとか。(2021.5.1)

(2023.3.2)

宇都宮駅東口の「きそば」(2023.3.2)

【番外】玉野競輪場(新装)

※ 改装前玉野はこちら

 

 山口(防府競輪場)の帰りに寄りました。とてもキレイでコンパクト。

 

 ただ、現金系の発売窓口は、想像どおりごく僅か。キャッシュレスの入金の払い戻し(再現金化)もできなくなったようなので、遠征勢にはつらいところ。さらには、オッズ表示のモニターすら、メインスタンド内以外は見当たらず。

 特別はおろか記念開催でも積み残しが発生しそうですが、これくらいの割切りがないとコスト的にも厳しいのでしょうね。食事処はスタンド2階に二か所あり、蕎麦屋さん(旧食堂のおばちゃん?)と、オサレなレストラン。今回は諸々の事情で食べませんでしたが、次は競輪ホテルでも泊まって、ゆっくりといただいてみたいところです。

 

外の大傘は変わらず(2022.8.27)

(2022.8.27)

(2022.8.27)

(2022.8.27)

(2022.8.27)

スタンドは1階が案内所と中継スタジオ、2階が一般席、3階が特観覧席。2階からでも、旧うっすらと海が見える(2022.8.27)

2階一般席(2022.8.27)

選手宿泊所・検車等業務スペースを兼ねたKEIRIN HOTEL 10。次は泊まってみたいが、開催日だとプランが限られる(選手導線との兼ね合い)のがなんとも(2022.8.27)

入場してすぐ。(2022.8.27)

右手はチャリロトプラザ(2022.8.27)

(2022.8.27)

ガッツ玉ちゃんの「see you again」はなくなってしまった(2022.8.27)

この日は帰りもサンライズだったので、岡山駅から徒歩20分弱の銭湯・田町温泉。繁華街にあり、客筋がシブい。(2022.8.27)

小松島競輪場  第7回サテライト徳島カップ FⅠ

●初日
1R A級予選       14.0-12.1-12.5(14.0-24.6=38.6) 逃 抜 番 1 1 1(12.5)
2R A級予選 16.2-14.4-11.9-12.0(30.6-23.9=54.5) 逃 マ 捲 1 1 1(12.0)
3R A級予選 16.7-13.2-11.8-12.1(29.9-23.9=53.8) 差 先 流 2 2 2(12.2)
4R A級予選 15.3-13.4-12.0-12.4(28.7-24.4=53.1) 差 逃 マ 2 2 2(12.5)
5R A級初特 15.4-12.6-11.8-12.5(28.0-24.3=52.3) 捲 乗 流 1 6 6(12.8)
6R S級予選 16.6-16.3-12.5-11.6(32.9-23.1=56.0) 差 逃 追 2 2 2(11.7)
7R S級予選 16.7-14.3-11.5-11.7(30.0-23.2=53.2) 先 追 番 1 4 4(11.9)
8R S級予選 17.1-13.1-11.8-11.7(30.2-23.5=53.7) 追 捲 番 7 7 2(11.7)
9R S級予選 15.8-12.8-12.1-12.2(28.6-24.3=52.9) 差 逃 追 1 2 2(12.3)
10R S級予選 17.7-15.8-12.1-11.9(33.5-24.0=57.5) 追 番 逃 3 3 3(12.0)
11R S級予選 16.7-13.7-12.0-12.1(30.4-24.1=54.5) 追 逃 追 2 2 2(12.3)
12R S級初特 16.5-12.8-11.3-12.3(30.3-23.6=53.9) 差 差 先 4 3 3(12.5)

西武園競輪場 東京中日スポーツ杯 FⅠ

●初日
1R A級予選 12.7-12.2-12.0-12.3(24.9-24.3=49.2) 差 捲 差 6 6 6(12.9)
2R A級予選 16.9-16.2-11.2-11.4(33.1-22.6=55.7) 捲 逃 流 4 2 1(11.4)
3R A級予選 15.3-14.2-11.4-11.7(29.5-23.1=52.6) 差 先 マ 4 2 2(11.7)
4R A級予選 14.1-13.4-11.9-11.7(27.5-23.6=51.1) 先 マ マ 1 1 1(11,7)
5R A級初特 16.0-12.7-11.0-11.7(28.7-22.7=51.4) 捲 先 追 2 5 5(11.9)
6R S級予選 18.9-13.7-12.4-12.0(32.6-24.4=57.0) 差 先 流 3 2 2(12.1)
7R S級予選 16.7-13.1-11.4-12.2(29.8-23.6=53.4) 追 番 差 7 4 4(12.3)
8R S級予選 14.3-14.1-11.8-11.8(28.4-23.6=52.0) 差 捲 逃 3 3 3(11.9)
9R S級予選 15.2-15.8-11.4-11.8(31.0-23.2=54.2) 差 差 差 2 2 5(11.9)
10R S級予選 15.0-13.4-11.2-12.0(28.4-23.2=51.6) 差 差 先 2 2 3(12.0)
11R S級予選 16.5-13.5-12.0-11.8(30.0-23.8=53.8) 差 先 流 6 6 2(11.8)
12R S級初特 14.8-12.6-11.5-11.8(27.4-23.3=50.7) 差 捲 差 5 5 5(12.0)

●二日目
1R A級一般 15.1-13.5-11.9-12.5(28.6-24.4=53.0) 追 番 追 4 4 4(12.6)
2R A級一般 13.8-13.9-12.1-12.1(27.7-24.2=51.9) 先 マ 捲 7 1 1(12.1)
3R A級準決 16.8-13.3-11.3-12.1(30.1-23.4=53.5) 差 先 流 2 2 2(12.1)
4R A級準決 13.8-12.9-11.8-11.9(26.7-23.7=50.4) 捲 乗 先 5 5 3(12.2)
5R A級準決 14.7-13.6-11.8-11.6(28.3-23.4=51.8) 捲 追 捲 6 6 1(11.6)
6R S級一般 15.7-13.0-12.3-12.4(28.7-24.7=53.4) 追 捲 逃 3 3 3(12.4)
7R S級一般 16.3-15.2-12.2-11.8(31.5-24.0=55.5) 差 追 逃 3 3 3(11.9)
8R S級選抜 14.7-13.7-11.8-12.0(28.4-23.8=52.4) 捲 番 逃 3 3 3(12.1)
9R S級選抜 15.2-14.3-12.1-11.8(29.5-23.9=53.4) 差 逃 マ 2 2 2(11.8)
10R S級準決 15.6-11.7-11.3-11.8(27.3-23.1=50.4) 捲 先 追 7 2 2(11.2)
11R S級準決 14.4-13.6-12.1-11.7(28.0-23.8=51.8) 捲 乗 番 4 4 4(12.1)
12R S級準決 14.8-12.6-11.5-11.3(27.4-22.8=50.2) 捲 捲 捲 7 7 1(11.3)

久留米競輪場 「火の国杯争奪戦」in久留米 GⅢ

●初日
1R S級一予 14.8-12.5-11.5-11.7(27.3-23.2=50.5) 先 マ 流 1 1 1(11.7)
2R S級一予 14.6-12.3-11.9-11.3(26.9-23.2=50.1) 差 捲 乗 7 7 1(11.3)
3R S級一予 14.6-11.7-11.3-11.8(26.3-23.1=49.4) 先 追 追 1 1 1(11.8)
4R S級一予 13.6-11.6-11.7-12.0(25.2-23.7=48.9) 差 先 追 2 2 2(12.0)
5R S級一予 13.9-11.3-11.3-11.9(25.2-23.2=48.4) 捲 番 先 9 9 3(12.0)
6R S級一予 13.7-12.0-11.7-11.7(25.7-23.4=49.1) 差 逃 流 2 2 2(11.7)
7R S級一予 14.1-12.3-11.8-11.5(26.4-23.3=49.7) 失 捲 オオ 7 7 1(11.6)
8R S級一予 14.1-12.1-12.2-11.5(26.2-23.7=49.9) 捲 番 逃 3 3 3(11.8)
9R S級一予 14.6-12.4-11.2-11.2(27.0-22.4=49.4) 先 マ 追 4 4 1(11.2)
10R S級一予 14.8-13.0-11.4-11.3(27.8-22.7=50.5) 逃 マ マ 1 1 1(11.3)
11R S級一予 15.3-13.2-11.1-11.5(28.5-22.6=50.1) 差 差 差 5 5 5(11.8)
12R S級初特 13.2-11.4-11.4-11.2(24.6-22.6=47.2) 差 捲 捲 9 9 3(11.5)

【二十三場目】松阪競輪場

 2022年の元旦は、那智勝浦で目を覚ました。

 特段の理由はなかったのだが、年末の大一番、12月30日の競輪グランプリ。2021年は静岡での開催で、私も5,000人上限の事前抽選を運よく突破でき――これに落ちたか、知らなかった地元のお客さんが、場外売専用券売機に並び、朝から長蛇の列を作っていたのは申し訳なかった――、遠く栃木くんだりから遠征した。そのまま、西の方をふらふらしようと、たまたま宿が安かった京都に出て一泊、翌日31日は岸和田競輪の本場開催に行く。

 だが、こちらがあまり面白い番組ではない。「そういや、紀勢本線は乗り通したことがなかったな」と、そのまま紀伊半島を奥へ奥へと突き進み、串本で半島の先端を回って、進行方向が南から北へ。新宮までいく列車だったが、とりあえずここまで、と那智勝浦駅前のビジネスホテルに宿泊した。大みそかの夜で店も閉まっているから、ローソンで酒とつまみを買い、一人紅白を見ながら寝落ち。なんともくだらない旧年の締めくくり、新年の幕開けである。

 それに、車券の具合はよろしくない。なぜ、前を取った郡司(浩平、S級S班、神奈川99期)は、あそこで関東勢4番手を古性に譲り、5番手で折り合ったんだ。列車の中で戦後のコメントを探すと、郡司は「古性とやりあうのはキツいので下げた」と話しているらしい。

 競輪グランプリは、1年間の総決算。そう思えば、あの極限の中で「やりあうとキツい」と、周囲に思わせるだけの走りを積み重ねてきた古性が、ここは勝つべくして勝ったのだと、納得した。

 

 7時台の列車に乗り、那智勝浦から2駅の那智駅で下車する。ここは世界遺産・熊野那智神社へと向かう道の出発点だが、バスで向かっても時間がかかる。駅から山側すぐの、補陀洛寺だけを見ることにする。修行の究極として、生きたながらにして小舟に乗り込み、南方の浄土へと流されていく「補陀洛渡海」があった寺だ。渡海者が乗り込んだあと、船の出入り口は板を打ち付け閉鎖するので、物質的な事象としては、渡海者は海に沈んで死ぬか、餓死するかのいずれかになる。

 波の具合が悪く(?)、近場の浜に流れ着いてしまった渡海者を叩き殺した伝承まであるらしいから、信仰を全うするのもすさまじいことである。

 元旦早朝、私しかいない境内には、歴代二十数人の渡海者の名を彫った石碑、そして源平合戦の最中で現世を儚み、20代の若さで補陀落渡海したと伝わる平維盛の供養塔がある。近年になって絵巻物を基に復元された、補陀落舟の再現品も置いてあった。

 面白いのが、この渡海は一部の例外を除き、寺の住職の年功、おおよそ60歳を過ぎると渡る仕組みになっていた。若い後進がつっかえてしまえば、「もう少し待ってくれ」とはいかない。「いやしくも数十年、補陀洛寺で修行してきた身であれば、その歳には渡海するだけの功徳があるに違いない」との周囲の眼にも負け、それでえいやと決心すれば、聖人様だと持ち上げられ、総出で送り出されていく。

 人間など、自身の意思よりも病気や天災、偶然割り振られた結果で死んでいくことが大半と思えば、他と比較しても悪い死に方ではないのかもしれない。

 線路をトンネルでくぐり、浜の方へと出る。初日の出はとうに高く上がり、中世から変わらぬだろう静かな水面と、湾内の小島がよく見えた。

 

 那智駅で再び列車に乗り、9時半前には新宮へ。神社なんぞろくすっぽ行かないので「初」もなにもないけれど、せっかくなので熊野速玉神社で初詣とする。駅に戻り、ローソンのイートインで昼食を済ませて、10時52分発の多気行に乗り込む。すぐに、海沿いよりも山の中を走ることが多くなった。リアス式海岸の奥にある集落を巡るから、海岸線を大回りで線路を引くより、トンネルを掘った方が手っ取り早いのだろう。紀伊長島を過ぎると列車は本格的に海岸線を離れ、内陸を北上。終点の多気駅着は14時10分、乗り換えてすぐ、14時半過ぎに松阪駅へと到着した。

 

 さて、競輪場へはバスに乗るのだが、松阪はユニークなシステムを採用している。民間路線バスの、松阪駅前~競輪場最寄バス停を無料で利用できるのだ。入場者数も寂しくなり、車社会の地方部では自家用車利用が基本の昨今。独自の送迎バスを仕立てるよりも本数が多くなるし、なにより安上がり。バス会社にとっても、どうせ走らせるバスなのだから、多少なりとも乗ってくれればメリットがある。類似の事例では、富山競輪場でも路面電車を無料で利用できるが、地域との協同という意味で、もっと広がってよい手法かもしれない。

 競輪場までのバスは5分ほど。本日はFⅡナイター開催「大正カラーカップ」の初日である。場内で紹介ビデオが流れていたが、「大正カラー」は地元松阪の塗装業者で、その他にも飲食業等幅広く手掛けているらしい。経営しているバーについて「地元・松阪の選手も多数行きつけの!」などと謳われていたが、「飲み屋で知り合った相手が暴力団員。酒や女で手籠めにされて」式の昭和の八百長事件を思うと、そんなことまで表に出すとは、ずいぶんと時代が変わったものだ。そのあたりの空気は、日自振(現JKA)の公正部長まで昇った方が記した『サインの報酬』という名著があるので、興味がある方は古本を探してみるのをお勧めする。

 

 最終までいるつもりだから、特別観覧席でも入ろうかと思う。ところが、新型コロナ対策で、有料のサイクルシアターは閉めていた。車券の方も、第1競走、第2競走と連続で外れ。やはり、よろしくない。静岡、岸和田と来て松阪までこれでは、財布の方もかなり苦しい。そして、松阪競輪場のヤジは岸和田よりも元気である。三重県といっても、このあたりの言葉は関西弁に近く、それで「このカスが―!」「死ねヤァァァァ!!!」と叫ばれると、けっこうな迫力がある。こっちだって大声を出したい気分だ。

 しかも、第3競走前だから16時半ごろ、食堂長屋のおばちゃんが、盆におでんやおにぎりを載せて、客席まで売りさばきに来る。常連たちが次々とあれこれ買っていき、私も味ごはんのおにぎり――これは中部圏の呼び方だな――をひとついただいた。これが店じまい前の売り切りとすると、ナイター開催時間にはもう営業しないのか。後半のレースの合間で夕飯を取ろうと思っていたので、これまた誤算。実際、17時過ぎにはどの店も営業を終了していた。

 

 第3競走、黒川将俊(A級3班、千葉92期)が叩かれて後退する姿に悲しくなり、第4競走は丸元大樹(A級3班、兵庫82期)がハコサンで外れ。第5競走はケンして、第6競走。こんな信頼できないメンバーばかりであれば、遠征東日本勢3番手から渡邊恭典(A級2班、栃木75期)の縦脚がよさげな穴。アタマまでの突き抜けだけでなく、当てたい一心でワイドを広めに散らす。ライン先頭の遠藤勝弥(A級1班、静岡109期)が出切ったまではよかったが、別線に捲られる肝心のところでイン詰まり。それでも4着には上がっていたが……

 ただでさえ、S級からの降格組が混ざって買いにくい新年早々の1・2班戦、あと買うとしたら第9競走だけか。気分の上がらないことが続くし、帰りのバスも夜間は本数が少なめ。これで終わりにしよう。小松原正登(A級2班、福井117期)を使える山崎光展(A級1班、京都93期)が人気。この山崎→小松原で2倍つくようなので、財布の中身の千円札と小銭をまとめて突っ込む。仮に当たったところで、とてもプラテンしないのだけど。

 

 案の定、直線山崎が小松原を交わすところ、インから上がってきた岩崎大和(A級1班、茨城94期)が中割り。山崎→岩崎→小松原で決定、当然至極のように外れて終了。

 

 とりあえず、宿を取った名古屋までの電車の中、新年早々の反省会だな。元旦から、あんまりにいい加減な過ごし方だ。今度こそ、年末にはグランプリを当てられるように。これから一年間、ちゃんとしようと心に誓うが、なにせ私のことだから、明日にどうかは分かりません。

入口兼外向け場外の建物(2019.2.23)

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審判らの業務棟(2019.2.23)

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飲食長屋は酒も出し、悪くない(2022.1.1)

串カツ定食(2019.2.23)

「天輪焼き」と呼んでいた(2019.2.23)

写真写りが悪い……「ちゃんぽん」を頼むと、出てきたのが汁なしの中華あんかけ麺。ご当地ではこういうものなのだろうか(2022.1.1)

売り歩いていた「色ごはん」(2022.1.1)

バス利用券(2019.2.23)

松阪駅前バスターミナル(2019.2.23)

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