競輪の結果をまとめるところ

レース番号レース種別 半周ラップ(一周ラップ) 1着決まり手 2着決まり手 3着決まり手 J選手着 H選手着 B選手着(上がり) 自分が使うときにまとめる。なんの責任もとりません。

競輪場訪問記

【二十五場目】京都向日町競輪場

アラフィフ男のスリーピース・ロックバンドを観るために、12月の大阪に行く。ライブは難波のzeppで夕方から、珍しく新幹線など使ったので、昼過ぎには新大阪に着いた。ひとまず淀川を渡り、大阪駅から環状線へ。時間潰しに、新今宮に行くことにする。 「あい…

【二十四場目】前橋競輪場

ここのところ、運の巡りがよろしくない。車券は当たらないし、本業もあわただしい。家の鍵が壊れ、業者に頼んだら3万5千円も取られた。この世で起きるのは、いらぬ出来事ばかりである。 それでも、9月には中野慎詞(S級2班、青森121期)のデビュー以来無敗の決…

【番外】玉野競輪場(新装)

※ 改装前玉野はこちら 山口(防府競輪場)の帰りに寄りました。とてもキレイでコンパクト。 ただ、現金系の発売窓口は、想像どおりごく僅か。キャッシュレスの入金の払い戻し(再現金化)もできなくなったようなので、遠征勢にはつらいところ。さらには、オ…

【二十三場目】松阪競輪場

2022年の元旦は、那智勝浦で目を覚ました。 特段の理由はなかったのだが、年末の大一番、12月30日の競輪グランプリ。2021年は静岡での開催で、私も5,000人上限の事前抽選を運よく突破でき――これに落ちたか、知らなかった地元のお客さんが、場外売専用券売機…

【二十二場目】防府競輪場

実家に一人引っ込んで久しい、父と会わねばならぬ用事ができた。こちらとしては面白いことなど何もないので、あれやこれやと引き延ばしていたけれど、いよいよ観念しなければならない。世間のお盆休みから少しずらして、夜行列車の切符を取った。戦後の混乱…

【二十一場目】川崎競輪場

川崎駅東口のコンコースを降り、そのまま市役所・区役所方面へ5分ほど。箱根駅伝でもおなじみ、第一京浜にかかるX型の歩道橋にたどり着く。ここからさらに直進すると、税務署や法務局、各種の公営スポーツ施設が集積している。その真っただ中に、川崎の競輪…

【番外】ミミズがのたくっても、ネズミの競争でも賭ける人ーーーーPIST6考

あれはまだ私が学部生のころだから、10年と少しは前のことになる。浪人生時代から花月園ホームという一回りは年上の知人と大井競馬に行った帰り、蒲田か大井町だかの中華屋で炊飯ジャーから盛られた炒飯をつまみに酒を飲んだとき、いや、それとは別で、野毛…

【十九、二十場目】小倉競輪場、広島競輪場

※ 【十七、十八場目】松山競輪場、別府競輪場 - 競輪の結果をまとめるところ からの続きです。 せっかく別府に泊まったのだし、朝風呂をゆっくりといただいて。朝8時過ぎに、亀川発中津行きで発つ。この日は日曜日と天皇誕生日に挟まれた平日だから、通学の…

【十七、十八場目】松山競輪場、別府競輪場

天気が悪いし、ご時世柄あまり出歩くわけにも行かず。だらだらと布団で本など読んで過ごしていた休みの午後。ほぼ一ヶ月ぶりに、玄関の呼び鈴が鳴った。はて、amazon定期便の発送連絡を見落としていたかな、と不思議に思いながらドアを開けると、郵便屋さん…

【十六場目】玉野競輪場

秋晴れの休日、午後2時の公園では、登っては滑る大遊具へ子供たちが突撃し、歓声が独りの耳に高く刺さる。きちんと刈られた芝生のうえに、レジャーシートと夫婦連れ。400mの陸上トラックを走る、洗濯済み最新ジョギングウェアたち。プロ・バスケットボールチ…

【十五場目】函館競輪場

「本日から2泊、朝食付きでご予約いただいております。代金の方は、オンラインで決済済みですのでこちらではとくにございません。ルームキーのカードになります。11時が門限となっておりますので、それ以降にお戻りの場合は1階の駐車場からこのカードでお入…

【十四場目】静岡競輪場

令和2年6月27日。東静岡駅から競輪場へ歩く途中、陽射しのせいか、気が急くためか妙に暑い。たどり着いた静岡競輪場の前には、開門を待つ人だかり100人ばかりがたむろしている。 会話から察する限り、中部・近畿地区から遠征の一団もいるようだ。この日は、…

【十三場目】小田原競輪場

今年の冬は暖かい。風が強いと憂鬱な夜の外仕事も、この気温ではなんてこともない。こうなると、新型ウィルスとやらがいよいよ猖獗を極める前、動きやすいうちに少し遠出などしてみようか。ちょうど珍しいことに、隣り合う小田原競輪場と伊東温泉競輪場が、…

【十二場目】豊橋競輪場

名古屋行きの夜行バスを、早朝5時に豊橋駅で途中下車した。ネットカフェで仮眠を取り、朝9時そこそこに駅前から愉快な路面電車に乗る。競輪場前駅で降りたが、ここから豊橋競輪場の入り口へは、さらに5分ほど歩かねばならない。 駅からまっすぐ行くと見えて…

【十一場目】宇都宮競輪場

あれはいつのミッドナイトだったか、まだ小倉、前橋が始めてすぐのころだったように思う。解説役の競輪専門紙記者が、出走表のメンバーを眺め、ある選手について触れた。 「●●選手も、ようやく練習をしだしたようなんですが。なかなか成績がついてこないなぁ…

【十場目】小松島競輪場

夜行で動くことが多いから、旅先では銭湯に行く。日本中を巡っているうち、例えば、名古屋駅西口の炭の湯、京都五条楽園の梅湯などは何度も通ったように思う。神戸三ノ宮の二宮温泉もそのひとつで、こちらは定休日なしの14時から翌朝10時までの終夜営業とい…

【九場目】武雄競輪場

「この『自力で頑張る』ってコメント、これだけ?ウケるわ、どういう意味だよ」 競輪場は初めての、職場の先輩がわたしの専門紙をのぞき込んで笑う。さて、競輪を楽しんでもらえるかどうかは、ここの導入が肝心だ。 「競輪はやったことがなくても、『ライン…

【八場目】青森競輪場

鉄道紀行作家として名高い故・宮脇俊三氏は、文藝春秋社勤務の時分、夜行列車のダイヤとにらめっこしては土日の鉄道旅行の予定を組むのが楽しみであったという。当時は、東京駅や上野駅から、鉄路の続くところあらゆる方へ夜行列車が発車していた時代だった…

【六・七場目】伊東温泉競輪場、松戸競輪場

時代が変わるというので、大きな連休が来た。しかし、私は皇室への崇敬にそれほど篤くなし、かといってこれを機に大仕事を成し日本国政府を大いに恐怖せしめてやろう、と陰謀を巡らすべきある種の思想を有しているわけでもない。大してやることもないので、…

【五場目】いわき平競輪場

「今日の決勝、だれが来るかね?」 ベンチに座る私は、思わず隣を振り向いた。と、白髭を逆三角形伸ばした老人が座っている。綺麗に洗濯された作業服を着ていなければ、まるで世を捨てたような風貌である。陽に焼けた顔などはニコニコと赤らんでいるから、朝…

【四場目】弥彦競輪場

旅をしていて、「北国に来たな」と思う瞬間がある。私など移動はもっぱら鉄道だから、それは例えば新宿からの夜行列車でトンネルを抜け、架線についた新雪をパンタグラフがスパークさせバチリバチリと雪深い山中が照らされる様だとか、谷筋を猛然と進む花輪…

【三場目】奈良競輪場

早朝に名古屋を発ち、関西本線で奈良へと向かう。大中京圏を通るにしては、車窓はわりあいすぐ鄙びたものへ変わり、しばらくすると亀山駅で乗り換えとなった。少し時間があるので朝食を買おうと駅前に出たが、ロータリーにはマイクロバスが止まり、なにか由…

【二場目】大宮競輪場

千葉競輪場と同じく、大宮競輪場は大きな公園の一角にある。8月半ばのこの日は、朝から降り続いた霧雨が昼前に途切れ、蝉時雨へと移ったあたりを駅から歩いた。近所には宗教団体の本部などもあり、土日にそちらへ迷い込むと独特の善良な空気を醸しながら集会…

【一場目】千葉競輪場

高校三年間は西千葉に通った。 だからついあのころの癖で、駅を出てすぐのロータリーを渡るのに、横断歩道を無視して横切る。お行儀がよろしくないことだ。そこから、左手に千葉大付属幼稚園、それから東京大学の研究所がある通りをまっすぐ進む。道路を挟ん…