競輪の結果をまとめるところ

レース番号レース種別 半周ラップ(一周ラップ) 1着決まり手 2着決まり手 3着決まり手 J選手着 H選手着 B選手着(上がり) 自分が使うときにまとめる。なんの責任もとりません。

いわき平競輪場 Iwaki Laiki CUP FⅠ

●初日
1R A級予選 21.1-16.1-12.6-12.7(37.2-25.3=62.5) 抜 番 逃 7 3 3(12.9)
2R A級予選 15.0-13.5-12.8-13.1(28.5-30.9=59.4) 捲 番 捲 6 6 6(14.1)
3R A級予選 18.6-15.9-12.7-11.9(34.5-24.6=59.1) 捲 乗 流 7 7 7(13.0)
4R A級予選 15.9-14.2-11.7-12.4(30.1-24.1=54.2) 先 マ マ 4 1 1(12.4)
5R A級初特 19.9-14.4-11.8-12.4(34.3-24.2=58.7) 差 先 追 5 7 2(12.5)
6R S級予選 15.0-14.1-12.1-11.7(29.1-23.8=52.9) 差 捲 追 7 7 2(11.7)
7R S級予選 15.3-13.6-12.0-11.8(28.9-23.8=52.7) 差 捲 流 7 7 7(12.7)
8R S級予選 13.7-13.5-12.9-12.5(27.2-25.4=52.6) 差 捲 流 7 7 7(13.5)
9R S級予選 15.5-13.9-11.7-12.0(29.4-23.7=53.1) 捲 乗 先 6 4 4(12.2)
10R S級予選 14.3-13.3-11.9-11.7(27.6-23.6=51.2) 捲 乗 乗 7 5 1(11.7)
11R S級予選 19.8-16.5-12.1-11.9(36.3-24.0-60.3) 捲 捲 流 7 7 7(12.9)
12R S級初特 13.8-12.4-12.0-12.2(26.2-24.2=50.4) 差 追 先 2 3 3(12.3)

【十六場目】玉野競輪場

 秋晴れの休日、午後2時の公園では、登っては滑る大遊具へ子供たちが突撃し、その歓声が独りの耳に高く刺さる。きちんと刈られた芝生のうえに、レジャーシートと夫婦連れ。400mの陸上トラックを走る、洗濯済み最新ジョギングウェアたち。プロ・バスケットボールチームが本拠地とする複合アリーナは新築で、前面ガラス張りの1階に入るフィットネスジムじゃ、短髪の男女がルームランナーを駆っている。アリーナ裏の広い駐車場からすれ違ったのは、来週学校での発表を爛漫に語る、低学年と父親の会話。

  馬にまつわる標識ひとつ、馬頭観音くらいは残しているんじゃないかと周囲をしげしげ歩いてみるが、そこにはあまりになんにもなくて、私は無性に可笑しくなった。アリーナの2階テラスにあがれば、それでも未使用で残る広大な跡地が、ただ真っ平らで眼前に広がる。駅からの送迎バスはあのあたりに停まったはず、とすりゃここが入場門で、おでんが美味かったパドック脇の売店長屋はそこ。スタンド2階の1コーナー側に、名物のラーメン屋があったなぁ。隣のおっちゃんが大絶叫した最終コーナー、コースがこう右回り、するとゴール板が……と風景を思い返してみるけれど、往時の殷賑を偲ぼうにも、見事に整地された地面は淡い秋の陽射しを反射しそうなほどまっさらで、夏草一本も生えちゃいない。

 鉄鋼業をはじめ山陽屈指の工業都市であり、40万人の人口を擁する広島県福山市。かつてここにあった競馬場が廃止されたのは、2013年のことだ。それから7年、跡地の三分の一ほどを使い、最新の総合スポーツ施設である「エフピコアリーナ福山」がこの3月に完成した。

 もう、自分が福山に来ることはないな。そう帰ろうとすると、道沿いの古い看板が目に入った。色はすっかり剥げているが、描かれたマスコットキャラクターは「ガッツ玉ちゃん」、宇野駅すぐの玉野競輪場の開催告知看板は、かつて隣県の公営競技場同士のよしみで設置されたものだろう。

 

 旅打ちに行くのに、岡山県玉野市にある玉野競輪場はお気に入りの競輪場である。「サンライズ瀬戸」や神戸からのジャンボフェリーでいったん高松に、そこからさらに瀬戸内海を渡って宇野に乗り込む旅程は楽しく、山陽道岡山市内からの寄り道にもよい。復路でも、関西や中京圏の場に途中下車の余地が大いにある。競輪場内は、2コーナー側で唯一営業していた食堂のおばちゃんらはあれでなかなかの腕。記念以上になると無料開放するメインスタンド2階、旧特別観覧席から見える瀬戸内海も嬉しかった。

 だが、玉野競輪場のスタンドは、小松島や奈良と並んで老朽化が進んでいた。照明導入によりナイター競輪、さらにはミッドナイト競輪を開催し経営は一息ついたが、自前で建て替えの費用を捻出するのはハードルが高い。存廃が気にかかっていたところ、チャリロト買収をはじめ競輪関連の業務展開を広げるmixiの協力による、再整備計画が報道されたのが2月のこと。耐震性に問題のあるスタンドを建て替えるだけでなく、地上8階建てのホテルを敷地内に併設するという。

 世界に目を向ければカジノ・ホテルはありふれているし、ドバイ・メイダン競馬場の例もある。国内でもプロ野球ではホテル隣接の競技場が古くから存在するが、「競輪が観戦できるホテル」とは、一部競艇場のラグジュアリーなロイヤル席や、大井競馬場のダイヤモンドターンをさらに越える、従来の国内公営競技界ではなかったユニークな企画だ。

 それにしても、「流行の会員制サイトの運営会社が、20年後は競輪事業に社運を賭けている」なんて中学生当時の自分に言っても、まあ信じて貰えやしないだろうね。

 

 あっという間に改修前の最終開催となった9月末、コロナウイルスもようやく一息ついたので、久々に遠出をすることにした。いったん出た福山から岡山駅に戻り、宇野線へと乗り換える。瀬戸大橋の開通まで本四連絡の大動脈を担ったこのローカル線に1時間ほど揺られると、終点宇野駅に到着する。改札を出て、線路を少し戻ったところにある食用油工場の角を曲がり、あとは坂道を進んでいくと、大きな傘を開いた玉野競輪場の入場口が見えてくる。

 コロナ対策の検温・消毒を済ませ、場内に入る。すでに工事は始まっており、場内奥手の1・2コーナー寄りファンエリアは取り壊し済み。そこで営業していた食堂がなくなってしまったのは残念である。そのほか、食料の調達先として場内にはヤマザキショップが1件あったのだが、こちらも今月いっぱいで店じまいの張り紙が貼られていた。閉店に向け、食料品のたぐいはほとんど売り切れているようである。メインスタンドも、特観席内の机などが撤去され、内部に足場が組まれている様子が伺える。しかし、上階の審判室だけは明かりがついていた。こちらは、開催がなくなってから本格的な解体工事に入るのだろう。

 COVID-19下の斡旋状況下にあっても、この開催はちょっと変則的で、ガールズ2レースに男子のA級抜きS級オンリー7レース。岡山支部所属のS級選手はだいたい斡旋されているようだった。バンク自体に改修は入らないとはいえ、工事中は練習場所をよそに移す選手もでるはず。地元選手からすれば、この開催は燃えるに決まっている。

 と、頭から信じ込んでやってきた最初のレース、第3競走は負け戦で地元四車が並ぶのならば、小玉拓真(S級2班、岡山98期)が早めに出切る展開か。番手の土井勲(S級2班、岡山82期)とすんなり筋で4倍そこそこ、小玉が垂れるなら土井の後ろの戸伏康夫(S級2班、岡山96期)まで出て20倍だ。

 ところが、対抗ラインである児玉の同期・掛水泰範(S級2班、高知98期)が前を取ると、ジャンからマイペースで後ろの様子を伺って流す。小玉はまったく出ようとせず、そのまま掛水がスパートする一本棒の展開となってしまった。最終バックを過ぎ、3コーナー前からようやく小玉が捲くりにかかり、直線粘る掛水をどうにか交わして1着。土井はちぎれ気味ながらもついていったが、及ばず4着までだった。せっかく1着を取ったというに、場内のじいさまから小玉にヤジが飛ぶのだから、競輪選手というのも因果な商売である。

 次の第4競走では、滝本泰行(S級2班、岡山107期)が先行する今岡徹二(S級2班、広島111期)に対し二度のアタックで消耗させると、最終バックで工藤文彦(S級2班、岡山97期)が自分で捲って1着。後ろの丹波靖貴(S級2班、岡山74期)もついていって、地元ラインの協力による本命決着だった。だが、あいにく今度は地元ラインを持っていない。まったくままらなない。

 準決勝の2つ目で、大川龍二(S級2班、広島91期)を使った地元の総大将・三宅達也(S級1班、岡山79期)が番手捲りで勝ち上がり。地元勢の決勝進出は、この三宅1人だけだった。

 

 競輪場を出ると、すっかり暗くなった坂を下る。駅前にとった宿は、古いビジネス旅館をリフォームしたもので、室内の調度品はわざとらしいほどに和風である。外国人向けなのだろう、宿帳のフォームが英語だったのもむべなるかな。マネージャー氏が親切丁寧で、観光情報をいろいろ教えてくれたこと、シャワー室を含め、清潔な点は感心した。

 翌朝、早朝に駅前のフェリー乗り場から発つ。かつての鉄道連絡船と並行していた宇高航路の民間フェリー業者は、瀬戸大橋開通当初こそ橋の通行料金の割高さゆえに競争力を維持したが、徐々に苦戦を強いられていった。とりわけ、この数年は便数が大幅に削減されており、個人的にも四国からの戻りに乗れないかを調べては、時間があわず断念することが続いていた。けっきょく、自治体からの支援も限界があり、最後まで残っていた四国フェリーも、昨年2019年12月に廃止となってしまった。

 それでも、歴史ある宇野〜高松の直行航路こそなくなったが、宇野港からは瀬戸内海の島々へと向かうフェリー・高速船が数多く就航している。そのうちのひとつ、直島に向かう朝6時半発のフェリーに乗り込む。直島へは20分ほど、そこでいったん降りて、高松行きのフェリーを乗り継ぐ。朝の瀬戸内海の島々のまぶしさと、遠くに霞む巨大な瀬戸大橋の威容を眺めつつ、こうして朝8時過ぎには、高松港に到着できた。

 とにかく、宇野まで来たら高松に渡りたかっただけ。朝営業のさぬきうどん屋をひっかけたあと、そのまま高速船で直島に戻る。直島は、この10年ほどで「アートの島」として世界的な認知を受けたことで知られている。COVID-19さえなければ、この季節は外国人観光客でごった返していたはずだ。ベネッセーーそう、私もガキのころやらされたあの通信教育教材ーーの創業者一族らの手による、その経緯についてここでは語らない。昨晩宿泊した宿も、この直島観光の拠点として開業したもの。なんなら、玉野競輪場の新ホテルだって、このアート・ツーリングを多分に当て込んでのものだろう。

 日本人観光客の数はかなり回復しているようで、この日は直島港から各作品群に向かうバス便も、臨時のマイクロバスまで出して対応していた。玉野のナイター開催まで時間もあるので、私もひととおり島内を見て回る。辟易するような作品も多く、地中美術館は完全予約制という勿体の付け方のわりに、展示作品数が少ないのですぐに見終わってしまう。だが、この地下神殿の奥に鎮座するモネの「睡蓮」は圧巻である。地下というに太陽光を天窓から取りいれ、全面が白い大理石張りの曖昧な空間に射す。その壁に、あの絵の具の暗い鮮やかさと塗りの厚みが、ぼっと咲くように浮かぶ。安藤忠雄の設計によるこの展示空間は、核戦争かなにかで現行文明が崩壊し、廃墟となってからも静かに収蔵品を守り続ける迷宮のような空想性がある。なにより、「赤ペン先生」の元締めを何十年も続ければ、あんなにでかいモネのよっつ、いつつを買えるというのも、たいへん夢がある話じゃないか。

 最後に、フェリー乗り場近くのアート銭湯「I♥湯」で風呂をもらった。外見から内装まで奇抜な姿は、まあそれが作家性なのだろう。ただ、湯の塩素臭が濃いこと、備え付けのシャンプー・ボディソープが、駄菓子のチューインガムみたいなドギツいフルーツ・フレーバーだったのまで、アートというならいただけなかった。

 

 夕方のフェリーで宇野に戻り、競輪場へと向かう。最終日、メインスタンドが閉鎖されていることもあり、ゴール線前の狭いスペースに集まる客の熱気は悪くない。私の車券はかすりもしないが、とにかく陽が落ちた場内の暗がり、その様子を目に焼き付けておこうと歩き回る。山肌に造られた競輪場であり、施設の古さもあって、なんとなく小田原、伊東温泉あたりを思い出す。

 工事期間中、来月からは通常の発売機での車券発売がなくなるので、売り場には「チャリロトプラザ」での電子マネー投票を呼びかける掲示が目につく。爺さんおっさんたちには難儀だが、このCOVID-19下の1年ほどで、以前は現金派だった高齢ファンも、今ではけっこうな人が携帯での購入に対応しているはず。それに、発売機は現金の数え間違いが許されないため、その処理機構はATMと同等品と考えられる。これはかなり複雑で高価だろう。今後は、本場でもキャッシュレス投票が主流になるよう、あの手この手があるかもしれない。玉野だって、工事中2年間に渡り本場客は電子マネー投票に慣らされるわけだから、リニューアルオープン後の通常券売機の設置数は、ギリギリまで削ってくるはずだ。

 ガールズ決勝は梶田舞(L級1班、栃木104期)で決まり、いよいよS級決勝戦。場内の観客のだいたいは、単騎となった地元・三宅の優勝を願っているに決まっている。ここまでピンピンでの勝ち上がり、ラストを地元選手が完全優勝とは洒落ている。お定まり、物語ってのはそういうものだ……と考えていたら、発走台についた選手に向けて、一際大きな黄色い声が飛ぶ。どうやら、加倉正義(S級1班、福岡68期)のおっかけ女性ファンであるらしい。なるほど、世の中はいろいろな人がいていいものだ。

 ジャン前、飛びつき狙いの山形一気(S級2班、徳島96期)が誘導を切って、後ろを振り返りながら流す。そこに、荒井崇博(S級1班、佐賀82期)が3コーナーでカマシ。三宅はこのラインの後ろ3番手を追走で、ひとまず出切ろうと……

「おいおいおい」

 と、眼前で離れ気味の三宅に客がどよめく。そこで、加倉の前を任された原口昌平(S級2班、福岡107期)が叩き返し、内から山形ライン、荒井ライン、原口ラインが並走するごちゃついた展開になってしまった。加倉への歓声が後ろから聞こえる。三宅は浮かされて、2コーナー出口でいったん最後方7番手である。

 最終バックでいったん原口が捲りきったが、荒井も垂れず原口の後ろを確保する。三宅はふたたび外から捲り、加倉は逆にインを掬った。直線に入り、原口の番手から荒井が抜け出し1着、加倉がインをさばいて2着。三宅は踏んだが伸びが鈍く5着、3着には使われた原口がどうにか粘った。

 これで、改修前の玉野競輪場での全レースが終了した。三宅に期待していたおっさんも、加倉命の九州女子ーー荒井なんで垂れねぇだとご立腹ーーも、表彰式の準備が始まり、ガッツ玉ちゃんの着ぐるみが登場するころにはだいたいみんな幸せそうだ。梶田と荒井がインタビューを受け、拍手と笑いに包まれながらファンサービスのグッズ、花束を金網越しに放り投げる。

 

 帰り際、人の流れに乗りながら、入場門のところで上を見上げた。玉野競輪場の入場門の裏側には、帰り際に見えるように大きく「see you again 」の文字が掲げてある。mixiにも、玉野市にも、JKAにもそれぞれの思惑があるのだろうが、たとえ姿を大きく変えたとしても、この玉野の地に競輪場があり続けることが、どれだけすばらしいことか。新生・玉野競輪場への旅打ちが、今からじつに待ち遠しい。

 

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宇野駅のバス停の開催告知看板と「夢の3連単」(2016.9.1)

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玉野競輪場の入り口は、丸い大笠が特徴的(2016.9.1)

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(2020.9.26)

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ブフリら外国人選手も参加した国際自転車トラック競技支援競輪(2016.9.25)

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(2020.9.27)

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(2020.9.27)

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どこの競輪場もキャラクターの一人二人はいるが、やたらと公式からフューチャーされるキモカワ系ケツアゴキャラ「ガッツ玉ちゃん」(2020.9.27)

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こんな設定だったのか……(前橋競輪場の各地マスコットコーナーにて、2020.9.12)

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かつては営業していただろうタバコ屋(2016.9.1)

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取り壊された2コーナー奥部分?(ちょっと曖昧)(2016.9.1)

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すでに物置になっていた廃止食堂(2016.9.1)

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(2020.9.26)

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使用されていない予想屋さんの台。2020年現在も、屋内発売所で現役の方がいらっしゃる(2016.9.1)

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メインスタンド。二階の特観席へ続く階段の雨よけがおしゃれだが、すでに記念以上でないと発売しなかった(2016.9.1)

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なのでいつでも満席(2016.9.1)

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(2020.9.26)

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すでに工事が始まっていた(2020.9.26) 

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(2017.3.4)

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(2020.9.26)

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(2016.9.1)

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営業していたころの食堂のちらし寿司とラーメン(2016.9.1)

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(2020.9.27)

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(2020.9.26) 

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キャッシュレス端末仕様を呼びかける掲示(2020.9.26)

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(2020.9.26)

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(2020.9.26)

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(2020.9.27)

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(2020.9.27)

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直島行きのほか小豆島便などもあり、瀬戸内観光の拠点には悪くない(2020.9.27)

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宇野港を振り返る(2020.9.27)

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直島・宮浦港(2020.9.27)

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(2020.9.27)

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(2020.9.27)

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島内には、草間彌生作のオブジェも2箇所ある。ドンキで売っていそうとか言ってはいけない(2020.9.27)

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(2020.9.27)

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まあ世界中から押し寄せる意味はあまりわからんが、地中美術館ジェームズ・タレルによる視覚の錐体・桿体細胞にまつわる展示は立ち寄る価値はあるように思う(2020.9.27)

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(2020.9.27)

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大竹伸朗によるアート銭湯「I♥湯」。一応、入浴施設として使えないこともない(2020.9.27)

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じつは宇野駅もアートな感じ(2020.9.27) 

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ありしの四国フェリー宇野〜高松便(2016.9.1)

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宇野港出港時。左手の山に見える白い文字は、「玉野競輪」の文字が。競輪場はあの裏手(2016.9.1)

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高松側乗り場(2017.3.4)

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フェリーより速い高速船(2020.9.27)

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(2020.9.26)

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 (2020.9.26)

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福山競馬場跡地に建てられたエフピコアリーナふくやま。この日は休日ということもあり、子供連れで賑わっていた(2020.9.26)

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(2020.9.26)

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(2020.9.26)

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跡地はいまだ半分以上が空き地で残る(2020.9.26)

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競馬場跡地前に残る、玉野競輪場の開催告知。この5月までは更新されていたようだが

(2020.9.26)

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福山競馬場の場外施設を園田・姫路競馬の兵庫県競馬組合が引き取り、現在も福山駅ガード下で営業中(2020.9.26)

松山競輪場 九州スポーツ杯争奪戦 FⅠ

●初日
6R S級予選 14.1-12.4-11.8-11.8(26.5-23.6=50.1) 差 逃 追 3 2 2(11.8)
7R S級予選 15.5-14.3-12.1-12.1(29.8-24.2=54.0) 捲 番 逃 3 3 3(12.2)
8R S級予選 16.1-14.0-11.9-11.4(30.1-23.3=53.4) 捲 乗 乗 4 4 1(11.4)
9R S級予選 15.9-15.2-11.5-11.5(31.1-23.0=54.1) 逃 追 追 1 1 1(11.5)
10R S級予選 14.9-12.0-11.8-12.1(26.9-23.9=50.8) 差 先 追 7 7 2(12.3)
11R S級予選 14.3-14.2-11.4-11.8(28.5-23.2=51.7) 逃 マ マ 7 1 1(11.8)
12R S級初特 14.9-12.7-11.6-12.2(27.6-22.8=50.4) 追 追 追 6 6 6(12.4)

大宮競輪場 サンケイスポーツ杯 FⅠ

●初日
1R A級予選 23.1-23.3-16.9-15.9(46.4-32.8=79.2) 差 逃 追 / 2 2(16.0)
2R A級予選 22.8-21.4-15.9-16.2(44.2-32.1=76.1) 差 追 捲 / 6 6(16.5)
3R A級予選 23.4-19.5-15.8-15.4(42.9-31.2=74.1) 先 抜 番 / 1 1(15.4)
4R A級予選 22.6-21.3-16.9-15.2(43.9-32.1=76.0) 捲 逃 マ / 2 2(15.4)
5R A級初特 24.4-20.3-15.1-15.1(44.7-30.2=74.9) 捲 番 マ / 5 5(15.4)
6R S級予選 22.6-19.7-14.7-14.5(42.3-29.2=71.5) 追 追 逃 / 3 3(14.7)
7R S級予選 21.2-23.3-18.3-14.5(43.5-32.8=76.3) 捲 乗 逃 / 6 3(14.8)
8R S級予選 21.6-19.5-14.8-15.2(41.1-30.0=71.1) 捲 乗 番 / 4 4(15.4)
9R S級予選 22.0-19.7-15.2-14.6(41.7-29.8=71.5) 先 差 先 / 3 1(14.6)
10R S級予選 22.1-19.6-15.1-14.9(41.7-30.0=71.7) 捲 捲 逃 / 3 3(15.0)
11R S級予選 23.4-19.9-14.8-14.9(43.3-29.7=73.0) 追 捲 追 / 2 2(14.7)
12R S級初特 22.8-21.4-15.6-14.5(44.2-30.1=74.3) 捲 番 差 / 4 4(14.7)

【十五場目】函館競輪場

「本日から2泊、朝食付きでご予約いただいております。代金の方は、オンラインで決済済みですのでこちらではとくにございません。ルームキーのカードになります。11時が門限となっておりますので、それ以降にお戻りの場合は1階の駐車場からこのカードでお入りください。櫛・カミソリはご入用ですか?かしこまりました。朝食は朝6時半から、会場は……」

 新青森駅から、15時台の新幹線で青函トンネルを抜け函館へ。駅前徒歩3分のビジネスホテルにチェックインした。その受付のマスターが、たいへん聞き取りやすい調子の、親切丁寧でありがたい。観光都市函館の玄関口で、長年にわたって培ってきたプロ根性だ。だがなこちとら、朝から青森競輪のS級シリーズでだいぶヤラれて、途中で切り上げてきたところなんだ。そんでもって、もう次の現場が決まっているんだ。少々うんざりしてきたところに

「最後に、市の方からこのようなものが出ております。観光促進のための飲食クーポン券、2,000円分です。朝市さんですとか、市内の飲食店でお使いください。使用可能な店舗のリストはあちらに用意してございます」

 と、白い封筒を渡される。このホテルの宿泊料からして、平時の夏の函館では考えられないほど安い。水産・造船業も斜陽となって久しい函館の街にとって、観光産業の占める地位は大きなものがある。それがCOVID-19により大打撃を被った今、無理にでもカネを流し込まないことには、耐えられないという判断だろう。

 きっちり仕事をしてくれたマスターに礼を言い、部屋に荷物を置くと急いで駅前へ。本数の少ない競輪場行きの無料バス「りんりんバス」に間に合った。

 20分ほどで、バスが競輪場に着く。入場口で、サーモグラフィによる検温と、手の消毒が指示される。函館競馬が客を入れないなど娯楽が制限されたCOVID19下、ナイター GⅢ開催・函館ミリオンナイトカップ。準決勝が行われる開催三日目の場内は函館ナイター開催としては上々の客入り、客層もずいぶんと若返った。

 着いてすぐ発走した、第5競走が終わる。スタンド内へ戻ろうと振り返れば、すぐそこに見知った顔が。どうやら、あちらは先にこちらに気づいていたようだ。

「どうも、お久しぶりです」

「お久しぶりです、なんか老けましたか?」

「いやぁ、白髪がずいぶんとですねぇ。いつ以来でしょう」

川崎競輪場のあと、飲み屋でベロンベロンになった時じゃないですか」

「ああそうだ、じゃあ3年くらいか。あのときは酷かった、すいません」

この札幌在住のH氏とは、SNS上で知り合ってから10年近い交流がある。今回、たまたまH氏も函館遠征を考えており、せっかくならと連絡を取り落ち合った。

「今のレース、取りましたか?」

「いや、こんなしょーもないレースはどうしようもない」

「染谷(幸喜、S級2班、千葉111期)がなんもせんかったですね」

「早坂(秀悟、S級2班、宮城90期)が逃げてその後ろで、つまんないなぁ」

「なんの用もないところで、地味に新田(康仁、S級2班、静岡74期)が殴り込んでたのは面白かった」

「ああ、なんか後ろでやってたね」

 ゴール前から離れた4コーナー脇のベンチに移り、競輪場の客らしいたわいもない会話を交え、予想をする。第6競走、点数の抜けた若手・眞杉匠(S級2班、栃木113期)が人気、マークするは東京の二人。

「岡田征陽(S級1班、東京85期)と朝倉(佳弘、S級1班、東京90期)か」

「東京のS級選手ってのも、登録選手人数のわりにパッとしませんね」

「今、一番点数持っているの誰なんだろ、やっぱり朝倉なのかな」

「検索します……鈴木竜士(S級1班、東京107期。この春に茨城から登録地変更)が一番ですけど」

「鈴木竜士は違うでしょう」

「ですねぇ。すると、やっぱり次は朝倉。ほかには河村雅章(S級1班、92期)、河合佑弥(S級1班、113期)」

「ああ、若いのだと河合がいたか」

 競走の方では、若い市橋司優人(S級2班、福岡103期)が岡田をどかしにいく展開。かなりドギツくやりあっていたが、ここで若造に切り取られては沽券に関わる。岡田は番手を守りきるも、

「あ、朝倉のところに入っちゃった」

3番手にいた朝倉が位置を下げ、市橋がそこに収まった。そのままゴールに流れ込み、眞杉→岡田→市橋の順で、3連単が3,710円の配当。

「朝倉、だめでしたねぇ」

「これで、40倍かぁ。みんな上手いなあ」

次の第7競走からが、2着権利の準決勝となる。

近藤隆司(S級2班、千葉90期)、最終ホーム何番手になると思います?」

「6番手じゃないですか?輪太郎(石塚輪太郎、S級1班、和歌山105期)が切りにいって」

「ふーん。どこから買います?」

「輪太郎の後ろの笠松(S級1班、愛知84期)からです」

果たして、赤板ホームで近藤が上がっていったところを輪太郎がさらに切り、山岸佳太(S級1班、茨城107期)がカマシ追い上げる。これは先行・輪太郎の3番手を確保。近藤龍司は、6番手に置かれてしまっている。お互い、

「山岸そこに収まるの」

「山中それはだめだろよ」

 と口に出た。輪太郎がそのまま飛ばし、さあ、3コーナーへの侵入は理想の順番、あたったか?とは皮算用が早すぎる。輪太郎は直線いっぱい、番手から抜け出した笠松が1着、流れ込んだ2着の山岸までが決勝進出である。

「このレースは当たりました?」

「残念ながら」

「ええ、笠松さんから買ったのに?」

「山岸が相手にいないです。輪太郎が残ればな」

「絞って買いにいったんですね」

「オッズがちょっと渋かったので……」

「ああ、でもこれで5,800円はまたなあ」

続く第8競走は、小原佑太(S級2班、青森115期)からの北日本ラインが人気だ。

「小原はこっちなんですね。逆に、菊地圭尚(S級2班、北海道89期)が青森のSシリにいました」

「ああ、ケイショーそういえばいないね。青森に出てるの」

「新聞のコメントで、本人も地元GⅢ走れないのは、的なこといってました」

その小原が逃げたこの競走、最終バックを一本棒で通過した小原が最後垂れ、番手の安倍力也(S級1班、宮城100期)が抜け出し1着。外から直線追い込んだ山中秀将(S級1班、千葉95期)と藤木裕(S級1班、京都89期)が2・3着。入線するや

「あー、7-1-6でしょ……」

とつぶやいて、スタンド側のモニターでゴール線上のスーパースロー映像を視る。やっぱり外れているのを確認して、

「さあ、もう最終レースですか」

「野口(裕史、S級1班、千葉111期)はあんま速くないから、叩いたにしても残らないと思うんだよなぁ」

「小森(貴大、S1級2班、福井111期)、野口とは同期ですけどこっちもあんまり残るとは。やりあっちゃうと」

「だよなぁ」

 我々はそれぞれ、混戦前提で単騎で器用に立ち回れる鈴木庸之(S級1班、新潟92期)のアタマからと、縦脚がある椎木尾拓哉(S級1班、和歌山93期)からの車券だ。

 さて、早い段階から野口と小森の踏み合いになり、野口がこれを制する。最終バックから久米康平(S級2班、徳島100期)が捲りに来たのを、野口マークの松谷秀幸(S級1班、神奈川96期が)が振って止める。おおっと、場内が沸いたところ

「よし、インが開いた、よーしよしよし」

椎木尾が縦に踏みこんで内から抜け出す。後ろにいた鈴木が器用についていき、2位入線。久米を沈めた功績は大も、松谷は3位入線だった。

「あー、2着か。持ってました?」

「ありますけど、抑えだけ。トントンくらいですね」

 ところが、第3コーナーの赤ランプが点灯する。審判放送によると、内側追い抜きの疑いで、2位到達の鈴木が審議対象とのこと。

「松谷2着だとなんもないなぁ」

「競輪は、今じゃ一番失格が多い競技ですよねぇ」

 審議に時間がかかっている。これはどうだろう。周囲でも、いったん帰ろうとした脚を止めた客たちが、あれはだめだ、いや対象はどれ、どうだろう、どこのこと?と、みなそれぞれわいわいやっている、だが、5分ばかりの審議の末、最終的には

「審議の結果、失格とはなりません」

 の放送、よかったよかった。

 その日はH氏が、函館で手広くやっている居酒屋を案内してくれた。H氏は地酒を舐め、私はハイボールのメガを腹に流し込む。酒が入るに連れ、共通の知人の近況についてなども話が弾んだ。だが、ここ数年の不漁のためだろう。ナイター競輪のあとではもう、活イカ刺しは売り切れていた。

 

 翌日、いつもどおりに6時前には目が覚める。函館ナイターの第1競走発走は16時すぎだから、夕方まで1人で時間を潰さなければならない。函館は以前も訪れたことがあり、そのときに主だった観光地は一通り回った。二度目が欲しくなるほど感動した場所もなかったので、今回は市営の博物館だの、資料館だのを見て回って過ごすことにする。

 箱館戦争で使われた、血の跡が残る太刀や具足がある。こういうものを実際に見ると、また五稜郭の土の上を歩いてみたくなるような気もする。アイヌが貂やラッコの毛皮と交換にアムール交易で手に入れたという、五爪龍の山丹服は鮮やかだったが、それよりも丁寧なアイヌの手芸・ビーズ仕事がおもしろい。ついつい、いろいろと質問しながら回っていると、案内役のボランティアの方から「白老にできたウポポイ、うちからも、あそこにはいろいろ資料を貸すような話がありまして。すごいですよ」と勧められた。

 ただ、函館文学館を名乗りつつ、二階フロアのほぼすべてを石川啄木の恨みがましい日記手記ばかりに当てているのはよくわからなかった。渋民の啄木記念館と収蔵品が分かれているのも、ファンにとっては大変だろう。

 湯の川温泉で入浴を済ませて、夕方に競輪場へと戻った。1階のホールでオッズを見ていると、向こうからH氏がやってくる。ひとしきり昨晩の礼を済ませたあと、

「ところで、今日は特観席の様子を見たいんですけど、どうですか」

「いいですね、あがりましょう」

函館競輪の特観席は安く、400円で入ることができる。発券機にお金を入れ、ゴール前の座席を指定すると、案内役のおばさんが

「ええと、今日は最終日なので、600円分です」

と、場内で使える300円分飲食券を2枚渡してきた。この時点で200円の儲けが出ている。しかも、特観席の入口で、紙パック入りの飲料を配っていた。100%のオレンジジュースをストローですするが、この錬金術には釈然としない。そもそも、函館競輪場は美味いものがろくすっぽない場だから困っている。

「2階奥の食堂も潰れてしまって、ますます食べるとこがなぁ」

「1階の売店みたいなのくらいですか。今日は、入場口の外に屋台トラックが出ていましたが」

「ああ、いましたねぇ。なんか調達してきましょう」

そういって手に入ったのは、謎のフライ一式に、作りおきを温めたスパイシーたこ焼き。タダ飯に文句を垂れるお行儀の悪さは十分承知しているのだが、

「やっぱり、函館は食べるものがないですねぇ」

ということになる。

 

 この日もなかなか当たらないままレースは進み、いよいよ最後の決勝である。

「最後、どうしましょうか」

「今日も、鈴木からいこうと思います」

「なるほど、山岸は今日こそ逃げますか」

「山中はいつもの捲りでしょうし、あっ」

「どうしましたか」

「鈴木、売れているや。このオッズじゃなぁ」

「昨日もそういうのありましたね」

「そうなんですけど、5倍じゃ。ちょっと考えよう」

ウンウン10分ほど、専門紙とオッズとを睨みつけた末に、

「やっぱり、山中の捲りが強い気がします。人気ですが、もっと買われてもいいはずだから、そこでいきます」

との結論。ところがレースの方が始まると

「あっ、山岸が突っ張りましたね」

「山中は引いちゃった」

「ジャンで叩くか……ないか。流して山岸の先行だ」

「山中捲くって、、、ダメダメ進まない」

山中は三番手並走で浮いてしまい、3コーナー前で失速。山岸の後ろを難なく守った鈴木が直線で差した。鈴木は、これで函館ナイターGⅢ優勝2回目という。

「なんか、最後に後ろから阿部(力也、S級1班、宮城100期)が突っ込んできましたね」

「山岸も残ったようだったけど」

リプレイを見ると、人気薄の阿部がインから追い込みで2着、山岸は後ろから迫った笠松を振り切り、3着に粘っていた。配当の方は、二車単で1,210円、3連単はラインのサンドイッチで跳ねて、8,570円は悪くなかった。

「ははは、でもこれはしかたない、仕方がないですね」

 

 それでその場の会話は終いになって、では今晩も飲みましょう、と、出口へと向かう人混みに乗り、私たちは競輪場を後にした。

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函館の市電はたのしいもの。競輪場へは深堀町駅から徒歩15分ほど(2017.9.9)

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競輪場の隣は、陸上自衛隊の駐屯地。特観席からは演習場も見える(2020.8.9)

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 (2020.8.9)

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(2017.9.9)

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(2020.8.9)

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 (2020.8.9)

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 (2020.8.10)

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特観席より(2020.8.10)

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サービスがとてもよかった特観席(2020.8.10)

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スタンド内ホールの様子(2017.9.9)

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場内には、全国の競輪場のマスコットキャラが展示されているコーナーも。ちなみに函館競輪場のキャラクターは左上のりんりん(2020.8.9)

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ケータリングのスパイシーたこ焼き(2020.8.10)

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函館市のクーポン券(2020.8.9)

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(2020.8.11)

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(2020.8.11)

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イカ刺しは朝市で無事に食べられました(2020.8.11)

 

 

前橋競輪場 関東プロスポーツ杯 FⅡ

●初日
1R Aチ予選 14.3-11.6-10.6-10.1(25.9-20.7=46.6) 追 捲 逃 3 3 3(10.1)
2R Aチ予選 11.4-09.7-09.7-10.1(21.1-19.8=40.9) 差 先 マ 4 2 2(10.3)
3R Aチ予選 11.5-11.6-10.1-09.5(23.1-19.6=52.9) 捲 先 マ 2 2 1(09.5)
4R Aチ予選 11.9-10.4-09.7-09.9(20.3-19.6=40.2) 逃 マ マ 1 1 1(09.9)
5R A級特予 10.5-11.2-10.3-10.8(21.7-21.2=48.9) 捲 捲 捲 6 6 4(11.1)
6R A級特予 13.4-10.6-09.5-09.7(24.0-19.2=43.2) 差 逃 マ / 2 2(09.8)
7R A級特予 13.0-10.3-09.5-10.2(23.3-19.7=43.0) 抜 番 先 2 3 3(10.4)
8R A級特予 10.9-10.3-10.1-10.4(21.2-20.5=41.7) 差 差 逃 3 3 3(10.5)
9R A級初特 10.6-10.0-09.8-10.3(20.6-20.2=40.8) 差 逃 マ 2 2 2(10.4)

いわき平競輪場 いわきゴールドしいたけカップ FⅡ

●初日
1R Aチ予選 17.5-15.0-12.1-11.7(32.5-23.8=56.3) 先 差 先 3 3 1(11.7)
2R Aチ予選 14.8-13.7-11.6-11.9(28.5-23.5=52.0) 逃 マ マ 1 1 1(11.9)
3R Aチ予選 15.7-13.7-12.9-12.3(29.4-25.2=54.6) 捲 乗 乗 7 7 1(12.3)
4R Aチ予選 15.2-14.8-12.0-11.6(30.0-23.6=53.6) 逃 マ マ 1 1 1(11.6)
5R A級特予 16.1-13.9-12.2-11.7(30.0-24.9=54.9) 逃 追 番 1 1 1(11.7)
6R A級特予 16.5-14.1-10.9-11.8(30.6-22.7=53.3) 先 捲 追 4 5 1(11.8)
7R A級特予 15.6-12.8-11.9-12.0(28.4-23.9=53.3) 逃 マ 追 1 1 1(12.0)
8R A級特予 16.6-14.7-12.4-11.6(31.1-24.0=55.1) 逃 マ マ / 1 1(11.6)
9R A級初特 15.6-12.6-11.5-11.8(28.2-23.3=51.5) 先 マ 追 8 1 1(11.8)

●二日目
1R Aチ一般 19.4-15.2-11.7-12.0(34.6-23.7=58.3) 逃 マ 流 3 1 1(12.0)
2R Aチ一般 16.9-15.5-12.5-12.6(32.4-25.1=57.5) 先 マ 追 7 3 3(12.6)
3R Aチ準決 16.5-14.7-11.1-11.5(31.2-22.6=53.8) 先 先 マ / 1 1(11.5)
4R Aチ準決 15.0-12.4-11.3-11.4(27.4-22.7=50.1) 捲 乗 流 5 5 5(12.6)
5R A級特般 14.0-15.4-13.0-11.8(29.4-24.8=54.2) 差 逃 マ 1 1 2(11.9)
6R A級特般 17.5-14.3-11.6-12.4(31.8-24.0=55.8) 追 追 追 6 6 6(12.6)
7R A級準決 17.2-14.0-11.4-11.1(31.2-25.4=56.6) 捲 乗 流 / 5 5(11.5)
8R A級準決 13.7-12.3-11.9-12.1(26.0-24.0=50.0) 差 捲 流 7 7 7(12.3)
9R A級準決 15.8-13.5-11.0-11.5(29.3-22.5=51.8) 差 逃 追 / 6 6(11.5)